☆ビオチン::ミニ栄養学

 ビオチンは、ビタミンB群の一種で、皮膚や髪の健康を守る働きをします。普通の食事で不足することはほとんどありません。

●生理作用
 ビオチンは、3大栄養素がエネルギーに変わるときにそれぞれの代謝をサポートします。糖質の代謝では重要な役割を果たしているピルビン酸カルボキシラーゼの補酵素として働き、タンパク質や脂質の代謝にも深くかかわっています。
 ビオチンは特に皮膚や髪の健康と深くかかわっているビタミンで、そもそも皮膚炎を予防することから発見されました。皮膚炎を起こすヒスタミンの産生を抑制するのではないかと考えられています。アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、脱毛、白髪などの改善に有効と考えられていますが、詳しいことはまだ明らかになっていません。


●不足すると・・・
 ビオチンは、微量ながらさまざまな食品に含まれていることや、腸内細菌によっても合成されるので、欠乏症は起こりにくいと考えられています。しかし、抗生物質を長く服用するなどして腸内細菌のバランスがくずれると、ビオチン合成量が減るので、普段の食事をきちんととることが大切です。極端な偏食者や長期間経管栄養を受けている人などに、皮膚炎や脱毛、食欲不振などのビオチン欠乏症がみられることが報告されています。
 また、卵白を多量にとると、卵白中のアビジンというタンパク質がビオチンの吸収を阻害し、欠乏状態を招きます。
 尚、過剰症については認められていません。

●上手なとり方
 ビオチンは、さまざまな食品に広く含まれているので、バランスのよい普通の食事をしていれば、必要量を充分にとれます。食品中ではタンパク質としっかり結合した形で存在しているため、分解されにくく、ビタミンB群の中では比較的安定しているのが特徴です。加熱などによる調理損失もありません。
 健康な成人の場合、バランスのとれた食事からのビオチン摂取量に、腸内細菌によってつくられるビオチンがプラスされれば、成人の1日当たりの摂取基準を充分に満たすことができると言われています。あくまでも、バランスのとれた食事が大切ということです!

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