☆ビタミンB1::ミニ栄養学

糖質がエネルギーに変わるのをサポートすることから、ごはんを主食とする日本人には欠かせないビタミンです。

●生理作用
 ビタミンB1は、体内で糖質がエネルギーに変わるときに必要な補酵素として重要な働きをします。摂取エネルギーの約半分をごはんなどの糖質からとっている日本人にとっては、大変重要なビタミンといえます。
 ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝がうまくいかなくなり、その結果、乳酸やピルビン酸などの疲労物質が蓄積し、疲労や筋肉痛の原因になります。
 また、ビタミンB1は、脳の中枢神経や手足の末梢神経の働きを正常に保つためにも役立っています。

●不足すると・・・
 ビタミンB1が欠乏すると、食欲不振や倦怠感、手足のしびれ、膝蓋腱反射(しつがいけんはんしゃ)の消失など、脚気の症状が現れ、ひどくなるとむくみや心臓肥大が見られます。
 江戸時代末期より、江戸詰めの若い藩士に流行した「江戸わずらい」は、後にビタミンB1欠乏による脚気とわかりました。現在、脚気にかかる人はほとんどいませんが、糖質やアルコールを多量にとる人、運動によるエネルギー消費量が多い人の中に、潜在的なビタミンB1欠乏症の人がかなりいると考えられています。逆に、ビタミンB1の場合、過剰症は認められていません。

●上手なとり方
 穀物の胚芽はビタミンB1の宝庫です。しかし、この胚芽は、精白米や粉に精製される過程で失われてしまいます。そのため、ビタミンB1を上手にとるという観点からは、主食は玄米や胚芽米、全粒粉パンなど胚芽つきのものがおすすめです。
 また、ビタミンB1は水に溶けやすい性質を持ち、加熱するといっそう溶けやすくなります。つまり、汁ごと食べられる調理法がおすすめです。さらに、にんにくの香り成分であるアリシンと一緒にとるとビタミンB1の利用効率が高まります。年末で忙しい今日この頃・・・ビタミンB1で元気に乗り越えましょう!

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