☆ビタミンK::ミニ栄養学

 ビタミンKは、血液の凝固にかかわることから、「止血ビタミン」とも呼ばれています。じょうぶな骨づくりにも関与しています。

●生理作用
 ビタミンKには、ケガや内出血を起したときに止血をする大切な働きがあります。出血が起こると、血漿中に溶解しているフィブリノーゲンが不溶性のフィブリンに変化し、血液がゼラチン状になることで血液が凝固します。フィビリノーゲンがフィブリンに変化するには、トロンビンという酵素が必要です。ビタミンKは、トロンビンの前駆体であるプロトロンビンの生成に不可欠です。
 ビタミンKには、カルシウムが骨に沈着するときに必要なオステカルルシンというタンパク質を活性化させる働きがあります。ビタミンDとともに、じょうぶな骨づくりのために重要です。

●過剰になると・・・
 ビタミンKは脂溶性ですが、過剰症は報告されていません。ただし、抗血液凝固剤を服用している人や血栓症の人は、ビタミンKの摂取量が制限されることがあります。

●不足すると・・・
 ビタミンKが欠乏すると、血液凝固に時間がかかります。ビタミンKは、腸内細菌によって体内合成されるので不足することはまれですが、肝疾患で胆汁の分泌が悪い人、抗生物質を長期間服用して腸内細菌が減っている人などは欠乏しやすくなります。また、新生児は腸内細菌が少ないため欠乏しやすく、頭蓋内出血などを起すことがあります。これを予防するには、出産直前まで母親がビタミンKを充分にとることが大切です。

●上手なとり方
 ビタミンKは、微生物によって合成されるので、発酵食品の納豆に特に多く含まれています。また、植物の葉緑素でも合成されることから、緑黄色野菜や海藻にも豊富に含まれています。脂溶性ビタミンなので、油といっしょにとると吸収率がアップします。今が旬の春菊もビタミンKを多く含む野菜のひとつです。例えば、春菊の天ぷらなんておいしいですよね。

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