☆ビタミンA::ミニ栄養学

 以前、ビタミンの種類についてお話しましたが、皆さん覚えていますか?ビタミンは生命活動に欠かせない微量栄養素で、13種類あります。今回はその中の1つ、ビタミンAについてお話です。ビタミンAは、皮膚や粘膜、目の健康を維持するために不可欠なビタミンで、抗酸化力を持つことでも注目されています。

●ビタミンAの化学名と別名
 まず、ビタミンには化学名と呼ばれるものがあります。ビタミンAの化学名はレチノール。また、別名β-カロテンとも呼ばれます。緑黄色野菜の色素成分のβ-カロテンは、吸収されるときに小腸壁で酵素によってビタミンAに変換されるため、ビタミンA前駆体とも呼ばれます。β-カロテンはビタミンAが2個結合した形をしており、β-カロテン1分子からビタミンA2分子がつくられます。体内におけるビタミンAの必要量に応じて、部分的にビタミンAに変換されるのです。

●生理作用
 ビタミンAは、皮膚やのど、鼻、肺、消化管などの粘膜を正常に保つ働きをするため、感染症を予防し、免疫力を高めることにも役立っています。また、ビタミンA前駆体のβ-カロテンは、抗酸化力を持ち、有害な活性酸素を消去し、老化やがんの抑制に働きます。
 その他、ビタミンAは目が光を感じるのに必要な網膜の色素ロドプシンの主成分です。ロドプシンは暗い所でもわずかな光に反応してこわれ、脳に刺激を伝えた後、元の形に再生されます。この過程を暗順応といいます。そう!映画館などでよく経験するあれです!

●過剰摂取すると・・・
 ビタミンAは脂溶性のため、摂り過ぎると体内に蓄積し、脳圧高進症(嘔吐や頭痛などの症状)、骨障害、脂肪肝などの過剰症が起こります。妊娠初期に摂り過ぎると、胎児の奇形が増えることも確認されています。ただし、β-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるので、過剰症は起こりません。

●不足すると・・・
 ビタミンAが欠乏すると皮膚や呼吸器の粘膜が弱くなり、感染症にかかりやすくなります。また、暗がりで目が見えにくくなり、ひどくなると夜盲症になります。子供では成長障害を起します。

●上手な摂り方
 ビタミンAは、動物性食品に多く含まれているので、どんな食べ方をしても比較的よく吸収されます。しかし、緑黄色野菜に多いβ-カロテンは、腸管からの吸収率がビタミンAの約1/3で、さらに脂肪含量や調理法によって吸収率が10?60%と大きく変化します。脂溶性のため、野菜は、生より油脂といっしょに調理して摂ることが、小腸での吸収率を高めるポイントです。

ビタミンAを多く含む食品は、レバー、アンコウのきも、銀ムツ、うなぎ、銀ダラ、卵、チーズ、牛乳、モロヘイヤ、にんじん、かぼちゃ、あしたばなど。今年も、インフルエンザが流行するかもしれません。日々、免疫力を高めておきましょう!

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