☆水の働き::ミニ栄養学

☆水の働き
 栄養素の代謝は、すべて体液という水の中で行われます。水は栄養素に分類されていませんが、体内に最も多く含まれる成分で、酸素とともに生命維持のため不可欠です。

●体内の水分量は常に一定
 水には、食事や飲料として体内に摂取されるほか、栄養素の代謝過程でエネルギーを発生するときにつくられます。一方、体内の水は、尿や便、呼吸、汗となって排泄されます。これらの摂取と排泄のバランスを調整することにより、水分量が一定に保たれています。例えば、発汗が多いと尿量が減り、水分を多量にとると尿量が増加するように調整されています。

●栄養素は水に反応して分解
 栄養素は体内ですべて水に溶けた状態で消化吸収、運搬されます。糖質、脂質、タンパク質が消化されるときには、消化液に含まれる水に溶けて消化酵素の作用を受けます。中性脂肪は水に溶けませんが、水と油の両方になじむ胆汁の助けを借りて水に溶けます。
 水に溶けた栄養素に消化酵素が作用すると、栄養素は水と反応して分解されます。これを加水分解といいます。例えば、デンプンが麦芽糖やブドウ糖に分解されるのは加水分解の結果なのです。

●体は水で満たされている
 体重の約3分の2は水分で、これを体液といいます。体液は細胞内、細胞外(組織間、血漿)、体腔(肺や心臓、胃腸や肝臓のすき間など)に存在しています。栄養素は細胞外の体液に溶けて細胞内に入り、さまざまな代謝を営みます。ミネラルは体液に溶けてイオンになり、体を調整する元になります。
 そして、不要になった栄養素は体内に溶けて細胞外に出て、血液によって腎臓に運ばれて排泄されます。
 血液とリンパ液の液体成分は血漿です。血液は血球や栄養素、酸素などを運搬し、リンパ液は古い細胞や血球のかけらなどの老廃物や脂質を運搬します。

●体液は体温を一定に保つ
 体を動かすとき、筋肉グリコーゲンが分解されて、エネルギーが発生します。これは筋肉を動かすためにエネルギーだけでなく、熱を発生するエネルギーにもなります。この熱が体温になりますが、余分な熱は体液が汗や呼気となって気化熱を奪うので、体温は一定に保たれます。
 
 もし、水分をまったくとらなかったら数日間後には死に至るように、私たちにとって水分は必要不可欠なものです。乾燥が気になる季節です。皮膚の保湿も念入りにしなくてはいけませんね・・・

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