☆ミネラルの代謝::ミニ栄養学

先週のビタミンのお話に続きまして、今週はミネラルの代謝についてお話します。体を構成する元素のうち酸素、炭素、水素、窒素以外のことをミネラルと呼びます。ミネラルは吸収後、他の物質と結合して体の成分になったり、イオンになって体液のバランスをとる役目をしています。

●胃腸の環境で左右される吸収率

 ミネラルの多くは小腸で吸収されますが、亜鉛の一部は胃で、ナトリウムの一部は大腸で吸収されます。カルシウムの吸収率は、小腸にビタミンDや乳糖、たんぱく質などがあると増加します。鉄はビタミンCがあると吸収率が増加します。
 吸収後は肝臓へ送られ、血液によって各組織に運ばれて利用され、毎日一定量が尿や汗などに含まれて排泄されます。

●ミネラルの体内での働き

 ミネラルの大部分は骨や歯にあります。骨や歯には、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムとして存在し、強さやかたさ、弾力、耐性を与えています。

●イオンとしてバランス調節

 ミネラルには、血液中や細胞内外の体液中でプラスやマイナスの電気を帯びてイオンになるものがあります。細胞内外のイオン濃度のバランスは一定に保たれていますが、体が何らかの刺激を受けると一時的に変化します。それが神経などを介して脳に伝わり、脳が変化に対する適切な指令を出すと、イオン濃度は元に戻ります。このようにミネラルは体のバランスを保つ元になっています。
 例えば、塩分をとりすぎるとのどが渇くと感じるのはなぜでしょう?それは塩の成分のナトリウムが原因です。細胞の内外ではナトリウムイオンが一定の割合で存在していますが、そこへ塩のナトリウムイオンがやってくると細胞外のナトリウムイオン濃度が通常より高くなり、細胞内液が外へ出て濃度のバランスをとろうとします。その変化が脳の視床下部に伝わると、脳は細胞内外の状態を元に戻すために「水分を補給せよ!」と指令を出します。そのため、のどが渇くというわけです。このバランスが崩れると、むくみを生じたり、高血圧症を引き起こします。
このように、ビタミン同様、ミネラルも体の調子を整えてくれる重要な役目を担っているのです。さて来週は、排泄のしくみについてお話しましょう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.feast.to/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1260

コメントする