☆糖質の代謝::ミニ栄養学

 今回は、吸収された糖質が体に必要なさまざまなエネルギーに変化するプロセスについてのお話です。食道を通って胃で消化された糖質は、小腸で分解されてブドウ糖になります。その後、ブドウ糖は体の各細胞にとり込まれ、酵素の働きで変化していきます。その過程で、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを大量に含む物質を発生します。このエネルギーが生命活動の源になっているのです。

●糖質エネルギーの利用
 摂取した糖質(デンプン)はブドウ糖に分解され、小腸から吸収されて肝臓に送られます。一部は肝臓を素通りして血液中に入り(血糖)、組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられます。また、一部のブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓に蓄えられます。肝臓での貯蔵量を上回る余分なブドウ糖は、内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられます。

●呼吸とエネルギー発生の関係
 ブドウ糖がエネルギーに変わるとき、呼吸によって体内にとり入れた酸素を使う代謝と使わない代謝があります。
 ブドウ糖は酸素の働きでまずピルビン酸になりますが、その過程で少量のエネルギーが発生します。酸素を使わないこの代謝を「解糖系」といいます。激しい運動などで酸素不足のときなどに、このエネルギーが使われます。
 ピルビン酸は、さらに酵素によってアセチルCoAという物質に変わり、この回路でできた物質(クエン酸)が、呼気によって取り入れた酸素と反応することにより水と大量のエネルギーを含む物質、ATP(アデノシン三リン酸)が発生します。このエネルギーを産生する回路はTCA回路(クエン酸回路)と呼ばれ、この回路に入ったアセチルCoAが有機酸と結合し、呼吸よる酸素の力を借りてクエン酸ができて、エネルギーを産み出すしくみになっています。

 このように、糖質は重要なエネルギー源なのです。近年、ごはんを食べる人が減ってきていますが、果糖を多く含む砂糖や果物よりも、実はブドウ糖だけを含む穀類やいも類のほうが太りにくのをご存知ですか?それは、果糖は体内で脂肪にかわりやすい性質をもっているからなのです。ダイエット中でも、穀類やいも類で効率よく糖質をとるとよいですね。
 次回は、脂質の代謝についてお話します。
 

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