☆コレステロール::ミニ栄養学

☆ コレステロール
 血液中のコレステロールが過剰になると、高コレステロール血症を招き、動脈が狭まるために心筋梗塞や狭心症などの心疾患、脳血管疾患になる可能性が高まります。でも逆に、コレステロールが不足しすぎてもいけないってご存知ですか?血液中のコレステロールが低すぎると、細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力が低下するなどの弊害が現れます。また、脳出血や癌を起こしやすくなることも知られています。
 今回は、コレステロールの働きと上手なとり方についてご説明します。

● コレステロールの働き
 脂質の一種であるコレステロールは、脳や神経組織、肝臓などに広く存在しています。細胞膜の構成成分として、また性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁酸、ビタミンD前駆体の原料としても重要な物質です。コレステロールは、リン脂質やたんぱく質とともに「リポたんぱく質」を構成し、血液中にも存在しています。また、これらは大きく4つに分類されています。

1.カイロミクロン
 おもに中性脂肪を脂肪組織に運びます。

2.VLDL(超低比重リポたんぱく質)
 肝臓で合成された中性脂肪やコレステロールを各組織に運んだ後、最終的にLDLに変ります。

3.LDL(低比重リポたんぱく質)
 肝臓でつくられたコレステロールを末梢組織に運びます。リポたんぱく質の中で最も濃度が高く、「悪玉コレステロール」とも呼ばれています。

4.HDL(高比重リポたんぱく質)
 末梢組織にとり込まれた余分なコレステロールを吸収して肝臓に戻す働きをします。この働きから「善玉コレステロール」と言われています。

●上手なとり方
1.コレステロールの吸収を抑制する食物繊維が多い野菜・海藻・きのこなどを十分にとります。野菜は、1日350gが目標量です。
2.LDLを上昇させる動物性脂肪(肉の脂肪やバターなど)は控えめにします。
3.調理に用いる油は、総コレステロール値を下げ、HDLを下げないオレイン酸の多い油(オリーブ油など)がお勧めです。
4.HDLを上昇させる作用があるDHAやEPAが多いサンマ、イワシ、ブリなどいわゆる青背魚を週1回以上とりましょう。
5.適量のアルコール(日本酒で1日1合以下)はHDLを上げる効果があります。多量の飲酒は逆にLDLを上昇させます。

 
 このように、コレステロール値のバランスを保つには、悪玉コレステロールを抑制しつつ、善玉コレステロールを下げないことが必要です。上記で説明したことの他にも、LDLの酸化変性を防ぐβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンA、植物性抗酸化物質(例えばトマトのリコピン)などを積極的にとることもお勧めです。

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